コウノトリ子さん到着♬ 〜フランスで出産!フランスマタニティライフ⑨38weeks〜
一部の方には,すでにご報告済みですが,
出産予定日より17日早い,1月29日に待望の第一子,男の子を出産しました!!
そして,今日で,生後10日目。
あっという間のような,長かったような10日間ですが,
出産徴候の始まり,入院から病院での生活,退院,
自宅に帰って来てから,これまでの生活を振り返ってみたいと思います。
かーなり長いですが,お付き合いいただければ幸いです。
***1月28日(出産前日)***
朝,”おしるし”らしきものが・・・
数日前から,多少の張りや少しの痛み
(今思えば,前駆陣痛(=出産につながらない陣痛)と呼ばれるもの)があったものの,
予定日までは,まだまだ日にちがあったので信じられず,
また,ネットで調べてみても,
「”おしるし”があってから,すぐに陣痛が始まる人もいれば,一週間以上何も徴候がない人もいる」
とのことだったので,いつもどおり日中を過ごす。
夕方になって,また少し出血があり,お腹に痛みを感じ始めるが,まだそれほどの痛みではない。
19時半ごろから,痛みの間隔が30分,20分(一回の痛み持続時間は数秒)と,
少しずつ短くなり,規則的になる。
これが本陣痛(=出産につながる陣痛)の始まりなのかも?と思い,
ケータイのアプリで,正確な間隔を計り始める。
その後も,痛みが続くものの,間隔が長くなったり短くなったり,
痛み自体も,強くなったり弱くなったりするので,様子を見る。
またまた,ネットで調べてみると,
「前駆陣痛は寝られるくらいの痛みだが,本陣痛が進んでくると寝ていられない」とのこと。
夜中に旦那さんが帰ってきて,そのことを話し,いったん床に就くが,寝付けず・・・
病院からは,「5分間隔の陣痛が2時間続いたら,連絡をするように」と言われていたが,
このときの間隔は7分ぐらい。しかも,すでに夜中の1時半ぐらいだったので,
連絡すべきか,もう少し我慢すべきか迷う。
痛みは少しずつ強くなってきてるものの,まだ旦那さんと,
「ホントに,もう出て来たいって言ってるのかな〜?」なんてことを話す余裕もアリ。
(今になってみれば,これが出産前最後の写真)
午前3時,意を決して病院に電話し,現状を説明。
その間も痛みがやってきて,もっとパニックになるかと思ったが,
意外と冷静に話せた自分にビックリ。
すると,「ギリギリまで我慢して,痛みに耐えられなくなったら来てください」と言われる。。
結局,午前4時過ぎ,家を出て,車で20分ほどのところにある病院に向かう。
車は全く走っておらず,スムーズだったが,その間も5分間隔ぐらいで,陣痛やってくるので,
いつもより遠く感じる。
午前4時40分,病院到着。
緊急入口から入り,Salle de naissance(出産室)に向かう。
その途中でも,立ち竦まずにはいられないほどの痛みが襲う(><)
検査室に通されて,現状の検査をしてもらうと,
すでに子宮口が3cm開いており,すぐに入院が決定。
(助産婦さんが,「ブラボー!よくここまで我慢したね」って言ってくれました(;0;)
フランスでは一般的(約80%)な,無痛分娩。
つまり,局部麻酔で陣痛の痛みを抑えることができ,
私も当然,その無痛分娩を選択するつもりだったのですが・・・
「分娩室に移動して,陣痛の進み具合をみましょう。
バランスボールに座ったり,シャワーを浴びてもいいですよ」と,
母親教室で見学に訪れた,一番広い分娩室(水中分娩用の浴槽もある)に通され,
「麻酔をするかしないか,それと,そのタイミングを決めるのはあなたよ」
と助産婦さんに言われたときには,すでに激しい痛みで朦朧としてきて,
それどころではないまま,あれよあれよという間に,陣痛が進み,子宮口の開きは6cmに。
結局,自分でゴーサインが出せずにいると,
「このままだと,麻酔科の先生が来て,準備をしているうちに産まれちゃうよ」
と言われ・・・w|;゜ロ゜|w
すぐに,分娩台に乗せられ,
Allezアレ!Allezアレ!(がんばれ!がんばれ!)と,まるでスポーツの応援をしているかのように
助産婦さんにあおられて,いきむこと数回。
(フランスでは緊急事態や帝王切開でない限りは,医師ではなく,
助産婦さんが出産に立ち会います。)
最初は,なかなか上手にいきめなかったのですが,
「もう頭が見えてるよ!ほら!髪の毛を触ってみて!」
と,私の手をつかんで,赤ちゃんにさわらせ,
「もう一回!もう一回!!」
と,言われるたびに,「イターイ(><)!!!←フランス語で言う余裕なんてナシ」
と叫びながら,いきむと・・・
「おぎゃぁ〜〜」
産まれたぁ〜〜!!!
赤ちゃんは,すぐにBonnet(帽子)をかぶせられて,私のお腹の上へ(カンガルーケア)。
ほんわか温かい赤ちゃんの体温を感じて,感激で涙が出てきました(;0;)
立ち会ってくれた旦那さんが,へその緒を切ってくれました。
そんなわけで,意に反して!?の自然分娩となりましたが,
終わってみると,母子ともに健康,
実に,病院に到着してから,2時間半のスピード安産でした(´∀`)
痛みに耐えたからこそ,喜びもひとしお!!ということもあるかもしれませんが,
もし,次のチャンスがあるなら,その時は迷わず,麻酔お願いします!って言います,きっと。
分娩室でそのまま,初めての授乳。
2時間半後,病室に戻って,ようやくホッと一息(^。^)
ところで・・・
産まれた赤ちゃんは,身長50cm。体重2800g。
名前は,凱久(GAKU)と名付けました。
「凱」という漢字には、
フランスの象徴の一つである,凱旋門のように,
"勝どき"や"自由"という意味がありますが,
他にも,
"たのしむ。にこやかにたのしむ。 なごやかなさま。 にこやかなよい人。"
という意味もあると知り,
「末永く,にこやかに明るく,人生を歩んでほしい」という願いを込めました。
また,日本語の「ガク」という言葉の響きには,
「楽」,「学」,そして「岳」というように,
私たちが暮らすアルプスの山々をもイメージさせてくれると思い,
この名前にしました。
小さな小さなこの手足。これから,どんな人生を歩んでいくのかな・・・(´∀`)
***1月30日〜2月1日(生後2日〜4日目)***
翌日は,助産師(Sage-femme)さんが,授乳の仕方やおむつの替え方のコツ,
へその緒の手入れの仕方を教えてくれました。
生後3日目,初めての沐浴。
体重測定は,毎日の日課です。
初めは,ちょっと恐々だったけど,気持ちよさそうな顔見て,ホっ(^。^)
お隣では,甲斐甲斐しくお世話をする旦那さんと,出産で力尽きた!?のか,
ふてぶてしく,それを見つめる奥さん。。なんともフランスっぽいです( ̄エ ̄)
最終日は,旦那さんもお世話にチャレンジ。
私より,手際が良くて上手!?です(^^;)
ところで・・・
私が出産したSallanches(サランシュ)の病院は,専門の産院ではなく,
公立の総合病院ですが,全部で30人の助産婦さんが働いているとのこと。
病棟も明るく,清潔な雰囲気で,壁には,過去にこちらの病院で生まれた赤ちゃんの写真や,
出産報告のカードが飾られていました(^−^)
また,家族や来訪者がくつろげる,カフェスペースもあります。
☆おまけ☆
病院のお食事について。
実は,あんまり期待していなかったのですが,これが意外と!?美味しかったです♪
この日のメニューは,鴨の煮込みとじゃがいものグラタン。
昼と夜は,毎食必ずチーズとデザートがついているのが,
さすがフランス!って感じですね〜(≧ω≦)/
***2月2日(生後5日目)***
退院の日。
受付で退院手続き。ちなみに,出産費用は,すべて健康保険でカバーされます。
入院中は旦那さんの宿泊もOK。ちなみに,一泊朝食付きで7ユーロ(安い!)でした。
無事に帰宅した,その日の午後,いつもお世話になっているChamonixのチチハハ達が,
お祝いに駆けつけてくださいました(´∀`)
みんなに祝福していただいて,本当に幸せ者です♬
***2月3日(生後6日目)***
翌日は雪。退院が今日じゃなくてよかったです。。
節分だけど,お豆はまだ食べられないね〜(><)
日本にいる母から,今年の干支のかわいいお猿さんが届きました♪
***2月4日(生後7日目)***
ポロリ,へその緒が取れました。
何だか”乾燥しじみ”みたい!?
日中は,このゆりかごのなかで過ごしています(^−^)
***2月5日(生後8日目)***
午前中に,助産婦さんが家庭訪問に来てくれました。
体重測定をしたり,不安なことや,質問に答えてくれます。
体重の増加も順調とのことで,次回は一ヶ月後検診です。
***2月6日(生後9日目)***
ドライブがてら,近くのスーパーへお買いもの。
チャイルドシートの角度が,妙に落ち着くみたいです(^−^)
妊娠中に編んだブランケットが早くも大活躍です♪
そして今日で,生後10日目。
この10日間で,目もしっかり開いてきて,
いろいろな表情を見せてくれるようになってきました(´∀`)
あ,笑ってる〜♪♪
まだ10日,もう10日。
何だか夢のような・・・でも,中身の濃い10日間でしたが,とにもかくにも,始まったばかり。
ハラハラドキドキワクワクの毎日ですが,
旦那さんと協力して,マイペースに育児を楽しみたいと思います♬
あらためて,元気に生まれてきてくれて,本当にありがとう♪♪がっちゃん(´∀`)☆☆